ディズニーベア・ダッフィーの誘惑

2009.08.14

営業・マーケティング

ディズニーベア・ダッフィーの誘惑

山岡 仁美

最近のディズニーの新しい付加価値として安定した活躍を見せる“ダッフィー”。その魅力と演出とは?

東京ディズニー・リゾートの顧客支持率やサービス・クオリティ、
コンスタントに邁進をし続ける戦略や鍵について
注目をしているビジョナリーも数多く見受けられます。

そのコンスタントな成長の背景にあるのは、
ここ数年で注目してみると、
TDLとTDSのそれぞれのエンターテイメントカラーを明確に打ち出し、
新しいアトラクションや商品をタイムリーに仕掛けていることが窺えます。

つまり、顧客にとって、
期待に応えてくれるエンターテイメントのベーシック
+
自身の好みや価値観にフィックス
+
旬なサプライズ
の3点セットが揃っているということになるので、
支持されるのは当たり前でしょう。

その中で、今注目したいのが、
今やフリークなファンも増殖しつづていている
ディズニーベアのダッフィーです。

ダッフィーは、ディズニーの伝統的なキャラクターではありません。
言ってみれば新参者というところです。
しかし、今までのディズニーのキャラクターや商品よりも
付加価値が高い存在です。

まず、
オリジナリティ性の高いキャラクターデザインです。
多くのディズニー・キャラクター、例えば、リトルマーメイドのアリエル・リロ&スティッチのスティッチ・アラジンのジーニー…などなどのように、
映画・DVDなどのメディア商品の先行や連動はなく、
TDSでしか会うことができません。
しかも、TDSで1日過ごせば会えるということではなく、
運が良ければ会えるという設定です。
(TDLにも他の海外のDLにもいません)

また、
ダッフィーは熊。
ディズニーお得意の隠れミッキーが肉灸・お尻・顔と存在し、
さりげなくディズニーのブランド感をアピールしています。

もちろん、
ダッフィーのぬいぐるみは、TDSでしか買うことができません。
しかも、TDS内の「アーント・ペグズ・ヴィレッジ・ストア」のみで取り扱っています。
シーズンやイベントなどによって、ダッフィーのコスチュームや小物も限定販売します。

今までのディズニー・キャラクターだったら、
園内で会えなくても、アトラクションがあったり、パレードで見れたり、
ともすると各地のディズニー・ストアでグッズが買えたり、
とよくある傾向でした。

その中でも、ダッフィーは、特別感があります。

インターネット・オークションでは、
ダッフィー・グッズが高値で取引されているとか…
にせダッフィー・グッズも出没し始めました。

先日、福岡市内の地下鉄の中で、
ダッフィーの携帯ストラップを付けている女性を見かけました。
その傍らでは、お母さんに手をひかれた小学校低学年程の女の子が、
その愛らしいダッフィーをじっと見つめ、関心を寄せていました。
でも、ダッフィーに会えるのは、TDSだけ。
ダッフィーグッズを買えるのは、TDSのアーント・ペグズ・ヴィレッジ・ストアだけ。

またしても、TDRさらなる付加価値のスパイラルが始まりました。

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