今、旬である中国市場に関するレポート
すでに中国市場における携帯販売台数は、今年上半期で、前年同期比の33%増、2億6680万台との数値が一部で発表されています。
今後、携帯ユーザーは、8億から8億5000万人にも達すると予想されています。
もうこの数値は、日本の感覚だとよくわかりません。
(以前にも、レポートで紹介した上海のオンラインゲーム運営会社、「SHANDA」のユーザーも、5年前の当時、会員数が
数千万
人です!と言われて、まったくピンときませんでした。当時の最高瞬間同時アクセス数が80万人とも100万人とも言われていました。日本の政令指定都市の人数が、こぞって1つのゲームに瞬間アクセスしていることを想像できるでしょうか?当時は、たぶん嘘だろう、みたいな感覚でした。)ところで、今注目されているのは、
3G携帯
の台頭です。すでに日本では普通に販売されているものですが、中国ではこれから、となります。
そこで、一度は撤退した日本メーカーがこぞって、技術先進国である強みを活かし、凌ぎを削って進出しようと狙っているのが現状です。
一方、前回のお話の中で、少し触れましたが、外資系金融機関との面談の中で、中国市場における売掛金回収機能としてのサービスをアピールされた話をしましたが、彼らからも、日本のコンテンツを大いに輸出するお手伝いをしたいので、もしコンテンツメーカーにコネクションがあれば、是非に紹介してほしい、という依頼がありました。
それくらい、今、中国の携帯市場は、非常にホットと言えます。単純に規格だけでなく、中身(サービス)もすでに熾烈な競争になっている、ということです。
ここで日本の出方ですが、これは過去の日本のゲームメーカーがこぞって中国に進出した際、ほとんどが玉砕したように、日本の携帯メーカーも過去に玉砕している経緯があります。
その分、中国本土企業というより、ノキア、モトローラ、エリクソン、サムソン、など欧米系と韓国メーカーが、牙城を築くという状況でしたし、今もそうです。
技術であるなら、引けを取らない日本メーカは、ほとんどが撤退です。(シャープ、少し前のNECくらいか。)
日本は、メーカとしての技術はおそらく最高品質でしょう。技術より、むしろ販売のあり方に問題があるのではないか、と思います。
どうも、外国にでると弱い、というか、お行儀良すぎて、狩猟民族的なあの怒涛のような販売はついていけない、のが現状のような気がします。
いいものは必ず売れる、という認識でいるのかも知れません。
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