『セックス回数が極端に少ない日本人』の真相とその行方。

2009.10.07

ライフ・ソーシャル

『セックス回数が極端に少ない日本人』の真相とその行方。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

ニッポンの性風俗産業の多様化は、世界でも屈指だと言われている。・・・にもかかわらず、日避妊具メーカーのデュレクス社の「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」では、毎年、日本人の年間セックス回数は、極端に少ないと発表される。この矛盾の真相について考えてみた。

2008年4月発表の「セクシャル・ウェルビーイング・グローバル・サーベイ(性生活幸福度世界調査)」の調査対象は26か国、2万6032人。
以下は、「週1回以上性生活がある」と答えた人の割合を示したランキング。
1位・ギリシャ87%
2位・ブラジル82%
3位・ロシア80%
4位・中国78%
5位・イタリア・ポーランド76%
7位・マレーシア74%
8位・スイス72%
9位・メキシコ・スペイン・南アフリカ71%
12位・フランス・オーストリア70%
14位・ドイツ・インド68%
16位・タイ65%
17位・オランダ・ニュージーランド63%
19位・香港・シンガポール62%
21位・オーストラリア60%
22位・カナダ59%
23位・イギリス55%
24位・アメリカ・ナイジェリア53%
26位・日本34%
日本は、最下位である。
ちなみに、「性生活満足度」について「満足している」と回答したのが世界平均で44%に対し、日本は15%、中国は13%。 これらを総合すると、中国は性生活の回数は多い(週に1回以上が78%)が満足度は低く(13%)、日本は性生活の回数も少なく(週に1回以上が 34%)、満足度も低い(15%)となる。

この数字だけを見ると、日本人は、「セックスをしない国民」「セックスが嫌いな国民」となるのだが・・・。実のところは、そうではない。

「セックスパートナーを換え易い日本人」というコラムには、2004年の統計を下記のようにまとめているので紹介させていただく。

日本人はセックスする相手を換え易い。


「これまでに何人の相手と肉体関係を持ったか?」というアンケートでは、日本は12.7人という数値を記録した。これは中国・ブラジルに次いで世界41ヶ国中、第3位である。日本人は世界的に見て極度にセックスをしない国民であるにも関わらず、セックスパートナーの人数は非常に多い。これはセックスする相手を頻繁に換えている事を意味する。

では日本人は、どれくらいセックスパートナーを変更し易いのだろうか。ここでは『1年間のセックス回数÷今までセックスした人数』という数値を指標にしてみる事にする。この数値が小さい程、少ないセックス回数で相手を換えてしまう事を意味する。
以下は主な先進国と、日本同様にセックス頻度が低いシンガポール、そして世界平均との比較である。

日本……3.6
※セックス3.6回毎に、パートナーを換えている。
アメリカ……10.8
イギリス……11.6
フランス……16.7
ドイツ……15.6
シンガポール……13.6
世界平均……9.8

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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