週が明けて、新型インフルエンザ感染のご連絡を頂くケースが急増しておりまして…。 これからの対策は「国民総『濃厚接触者』」へと展開していくことになります。
朝一で友人から「インフル、キタッー!!」とメールを頂いたかと思ったら、取引先からは来社中止の連絡に、講師仲間からは研修を中止にしてしまったと残念なお知らせが届きまして。その他、本日感染を確認した方が数名いる状況でして。
いよいよ身近なところで感染拡大が進んできたのだなぁと肌で感じています。もちろん先週お会いした方々の感染状況を確認してから外出をしているのですが、極端に言えば「狙撃手」に狙われて歩いているようなものかもしれません(すみません、言いすぎです)。
さて、現在の感染拡大の状況が続けば、国民全員が何かしらの感染ルートに触れている状況になりますので、「国民総濃厚接触者」という状況に突入することになるのでしょう。
これで気になることが2つあります。
1.第一波は、とにかく20代以下の感染が多い
先日NTTグループでお話しさせて頂いた時も、ちょうど前のパートで厚生労働省の方に講演して頂いたのですが、その時のお話しの中で、
「現在は第一波であり、20代以下の感染が主体。」
「新型インフルエンザは過去の事例に従えば、来年もう1回到来する」
「第二波として到来する時は、今感染していない人に被害が及ぶ」
なんていうお話しがあり、今感染していない人は…、30代~50代ではないかと。
来年には、本気でパンデミックBCPを事業継続の観点で実施しないといけないのでは?と思っています。
2.濃厚接触者をいかに安全に就業させるか
小中高での集団感染は拡大の一途で、続いて大学生や若手社員の感染が広がっている状況において、社内でも家庭でも、かなり多くの方々が「濃厚接触者」の基準に該当している状況です。
当社も、濃厚接触者の就業管理をいかに行うかという観点でお話ししていますが、既に、1週間の休業というルールは形骸化し始めているところも見受けられます。
新型インフルエンザを季節性と同様として片付けてしまうと、10代~50代に発生している突然死への対応やメンタルケアがおろそかになってしまうので、やはり新型対策は必要なのですが、こういった情報を的確に収集して、対策を行う必要があるでしょう。
新型インフルエンザで重症化した事例を見る限り、「基礎疾患」を持っている方は半数程度であるというデータがありますので、とにかく連携と連帯と連絡体制で早めの受診、投薬は行って頂きたいところです。
今後、臨床データが揃っていくことで、基礎疾患を持つ方の重症化リスクが高いことはそのままに、一般的には健康と言われる方々であっても、今回の新型インフルエンザについては重症化リスクが高いというデータが揃っていくのかもしれません。
関連記事
2015.07.17
2009.10.31