「みんなの役に立っている」----この何気ない言葉は、子どもを成長させるうえで、とても大切な一言だと思います。
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★小さな行動の一つひとつが、みんなと繋がっている
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私たちは、みんなの役に立つことで喜びを得る動物です。
子育てのプロセスで子どもの時から、役に立っているという経験を一杯与えることは、重要なことです。そして、そういう実感が多くなればなるほど、セルフ・エスティーム(自己重要感・自己有能感)の高い人間になっていくようです。
「みんなの役に立つ」と言っても何も大げさなことではありません。たとえば、以下のような些細なことを積み重ねていくのです。
A君
「お母さん、さっき宅急便が来たよ。受け取っておいたよ」
母親
「ありがとう!でもハンコウどこにあるか分かったの?」
A君
「わかんなかったから、サインしておいた」
母親
「凄いじゃない。大したもんね。あなたが、受け取ってくれてきっと宅急便屋さんも助かっていると思うわ。 留守じゃなくってよかったって。また来るの大変だからね。 ありがとう」
こんな会話でいいのです。誰かの役に立ったということが、明確に分かればいいのです。
こういう何げない親子の会話が、重要なのです。子どもは、非常に敏感です。こういう親の一言を何も言わずに蓄積しているものです。嘘だと思うならば、子どもが大きくなってから、色々なことを聞いてみるとよいでしょう。
子どもは、その当時のことを一杯覚えているものです。
小さな一言でいいから、みんなの役に立っているよ、と声をかけてあげてほしい。子どもの行動のひとつひとつが、みんなと繋がっているんだと実感させてあげましょう!
(再掲)
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2015.07.17
2009.10.31
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表
1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。