自分の人生そのものや仕事に関することに対して成功イメージを持つことが大切です。今回は、成功イメージの描き方をご紹介します。
■□■ 仕事にも企業にも必ず目的がある ■□■
「今、手がけている仕事の目的は何ですか?」と聞かれてあなたは、躊躇せずに自分の言葉で簡潔に言うことができますか?
仕事に当然目的があるように、組織にも存在目的(理由)があり、そして企業にも設立の目的があります。
企業の設立目的などを表現したものは、企業理念やアメリカ的に言えばミッションステートメントと呼んでおり、各社それを社内に浸透させようとやっきとなっています。
どんなに時間をかけて、どんなにエネルギーをかけて仕事をしたり、準備したりしていても、目的に合わなければ極端に言えば全てが無駄になります。
組織の存在目的や企業の設立目的に合わない人は、組織や企業の中ではなかなか生きにくく、その中での将来のイメージを描いていくことができません。
目的というのは、船の航海に喩えれば「羅針盤」のようなもの。
長い航海に出る時に羅針盤が壊れていたり、無かったりしたら、それは乗船している全員にとって命取りになります。
逆に目的が明確で、それを強固にイメージしていればいるほど、その目的に向かって何をしなければならないかが明確になりやすく、集中もしやすいという性質があります。これを「目的の力」という言い方をします。
「目的」ということに関して、ボクは3つのことを意識するべきだと思っています。
1.自分の未来像を描く
2.仕事を計画する
3.自分の存在意義を考える
の3つです。
2と3はこれからの記事に譲るとして、今日は1.の「自分の未来像を描く」についてです。
■□■ 自分の未来像を描く ■□■
目的の力というものの重要性をわかっていても、自分の未来像ということになると、きちんと描いている人は意外に少ないものなのです。
目の前の仕事では目的をきちんと考えられるのに、自分の生きる目的や、未来の理想像といったものは、なかなか描けません。
それはなぜかというと、視野の問題と、時間感覚の問題に関連しているのです。
この「視野」と「時間感覚」は、「仕事のできる人」になる大きな条件なのです。
目の前の仕事単体ではなく、自分が関わる組織や会社や世の中のこと全体を考える(これが視野)。そして、今から数年後に時間旅行して、向こう側から今現在を見ることができるかどうか(これが時間感覚)。
きちんと描けている人が少ないということは、自分の未来像をきちんと描くことができればそれだけで、ビジネスマンとしての大きな差別化になるということなのです。
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。