就職希望の高校３年生に私が伝えたかったこと。

　６月の下旬に、私が理事を務めているとある私立高校で、就職希望者のための進路講話を行なった。

　高校３年生の彼らに、まず私が伝えたかったことは、将来に対する彼ら自身の希望についてだ。次に、就職試験で何が求められているかについて話した。

　壇上からであっても、高校３年生の彼らが、真剣に私の話を聞き、私の質問を受けとめ、社会に出るために何が必要なのかを考えているのが見て取れた。

　そんな姿を見て、私は、失礼ながら、
「こいつらまともだ！」と思った。

　誰もが、自分の人生に希望があることを知れば、まともになれるのだ。子どもに人生の希望を知らせる。---そんな教育を大人はすることだ。自分の将来に希望があることが実感できるように、促していけばよい。

　今日の講話で私は彼らに、次のような質問や指示をした。

Ｑ１．君たちが、３０歳なったら月給は、いくらほしい？

＜ウォーミングアップの質問。３０歳の自分のイメージを促す質問＞

Ｑ２．自分の名前を綺麗な字で書く。

＜誠実と言うことの意味を説くための話題づくりのための指示＞

Ｑ３．君たちが３０歳にあったら、自分はどういう風になっていたいのか？ そして、希望どおりになった自分の周りには、どんな人がいるのか？

＜具体的な将来のイメージが自分の中にできれば、それが今のエネル
ギーになるということ、そして将来の目標を持つことで、苦しい今を
乗り越えられるということを気づかせるための質問＞

　最後に、面接に必要な基本姿勢を伝えた。

つまり、「元気で明るくいること」
素直であることを表現するために、
「笑顔」
「腹から声を出すこと」
「眼を見ること」
「姿勢を良くすること」

こんなことを伝えて、終了した。

　私は、彼らが自分の人生に責任をもつためには、「自分自身が自分自身の責任で日々小さな決定しているのだ」ということを知らせることが必要不可欠であると確信している。
　そんなことを知らせる第一歩だった。

合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ
中土井鉄信
http://www.management-brain.co.jp/