親と子のクリスマスプレゼント!

2010.12.21

ライフ・ソーシャル

親と子のクリスマスプレゼント!

中土井 鉄信
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

もうすぐ楽しいクリスマスですね。 クリスマスプレゼントに関する教育的な話をちょっと書いてみましたのでご参考にください。

 もう少しで、子どもたちが、自分の誕生日と同じくらい楽しみにしているクリスマスがやってきます。クリスマス前の週末は、プレゼントに関する広告で新聞はいっぱいでした。おもちゃ屋さんは、人でごったがえしてまるで戦争のようにでした。
 子どもが、親からプレゼントをもらうことが、当たり前だと思っているクリスマス時期だからこそ、親にとっても子どもにとっても学びの多い機会があるかもしれません。
 たとえば、親が「何でもほしいものを買ってあげる」といって、お店に出かけるとします。
「これがいい」と選んだ子どもに対して、
「それよりこっちの方がいいでしょう」とか
「それはまだ、あなたには無理だから・・・」
「そんな高いもの・・・」と親が言うとします。

 子どもは何でも買ってもらえると思って選んだにもかかわらず、親からの「待った!」が入る。これでは、子どもが不愉快になっても仕方がありません。そこで、親のアドバイス(子どもから言えば、「お節介」)に耐え切れなくなった子どもは、「もう、なんでもいいよ」ということになるかもしれません。
 そうすれば親も腹が立ってきますね。
 「折角お母さんが買ってあげると言っているのにその言い方は何。それじゃ買ってあげないからね」なんてなるかもしれません。
 ほんの1時間前、買い物に出る前までは子どもに喜んでもらいたいという親の気持ちと、期待に胸を膨らませた子どもの気持ちがあったはずなのに、あと味の悪い結果になってしまうケースもままあります。こんな体験、身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?

 さて、こんなことにならないためには、事前にしっかり子どもと話をしてみると良いと思います。

 「クリスマスにお母さんとお父さんからプレゼントを買ってあげようと思うのだけれど、何がほしい? ただし、何でもというわけにはいかないの、お金は、●●●●円以内のもので、あなたが大切にしてくれるものにしてほしいわ」

 すぐに決められなかったり、気の変わりやすい子だったら「ほしいものをクリスマスの前の日までに三個くらい考えておいて。そして、前の日にお母さんといっしょに一つに決めましょう」
 そして、出かける前にもう一度プレゼントの最終確認をして、「もし、お店で目移りすようだったら一回、お店から出て(家に帰って来て)、もう一度考えましょう。」と約束しておきましょう。

 買い物は、社会性を育てるチャンスです。
 手に入れようと思っている物が本当にほしいものなのか、家族も認めてもらえるものなのか、予算は適当かを十分検討した上で出かけましょう。
 十分吟味した上でのクリスマスプレゼントは、子にとっても親にとっても納得できるものです。素敵なものになるはずです。

 プレゼントを通してお子さんの社会性を育てる。本当は、これが親からの一番素敵なプレゼント!なのかもしれませんね。

 皆さん、良いクリスマスをお過ごしください。

 同じインサイトナウで寺西 隆行さんが、「子どもと買い物に行っていますか?~学ぶ過程を大切に~」という優れた文章を書いていますので、こちらもご参考にください。

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中土井 鉄信

合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。

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