アンチエイジングの大敵の「ほうれい線」。 健康な歯で「ほうれい線」を撃退しましょう。
アンチエイジングの大敵「ほうれい線」
アンチエイジング、美容の大敵であり、女性の大敵と言える「ほうれい線」。
ほうれい線があるだけで、5歳以上も老けて見られるとか。
「疲れてる?」と聞かれることが多い人、ファンデーションがよれてしまう人、実際の年齢より上に見られてしまう人…その原因はほうれい線にあるかもしれません。
顔にはたくさんの筋肉がありますが、表情の変化などで頻繁に活躍する筋肉は全体のたった3割程度しかありません。顔の筋肉も、足や腕の筋肉と同じように、使えば使うほど太くなるし、使わないでいると衰える一方。やがて皮膚の重みを支えきれなくなり、皮膚が垂れ下がってしまいます。この「筋肉の衰えによるたるみ」がほうれい線の原因の一つ。
解消法は、ズバリ「筋トレ」。
歯の健康でアンチエイジング
代表的な顔の筋肉は、表情筋と、ものを噛む時に使う咀嚼筋。粗食筋を鍛えるためには、よく噛んで食事をすることが大切。
人間の歯は、奥歯で約100キロの力に耐えられるくらいの強さを持っていますが、虫歯や歯周病があって、噛み合わせが悪かったり、痛んだりするとしたら、どうしても噛む力を加減したり噛む回数が少なくなってしまい、咀嚼筋を使う量が減ります。
私が大学生の頃(約20年前)に「芸能人は歯が命」というキャッチコピーのCMがありましたが、ほうれい線対策には、歯の健康も欠かせません。
健康な歯を保つために、定期的に歯医者さんで検査してください。
食生活を見直そう
咀嚼筋を鍛えるためには、食事の内容を見直すことも不可欠。
斎藤滋・神奈川歯科大学教授のグループの再現メニューによる研究では、
『卑弥呼の時代は、1回の食事(ハマグリの潮汁、アユの塩焼き、ナガイモの煮物、カワハギの干し物、ノビル、クルミ、クリ、もち玄米のおこわ)でかむ回数が3990回、時間は51分だったのが、時代とともに減少していき、戦前の食事(大豆のみそ炒め、たくあん、野菜のみそ汁、ニンジンとダイコンなどの煮物、麦飯)では回数が1420回、時間は22分になり、現代の食事(コーンスープ、ハンバーグ、スパゲッティ、ポテトサラダ、プリン、パン)では回数で620回、時間はたったの11分という結果になった』そうです。
噛む回数は一口30回と言われます。しかし、急に増やせといっても難しいもの(私もトライしましたが、無理でした)。
噛む回数を増やすには、繊維の多い根菜(ゴボウ、レンコン)やキノコ、乾物(昆布、ひじき)貝、海藻を取り入れたりするのも効果的。うどんなどの麺類よりも、きちんと噛まないといけないお米にしたり、魚は刺身より空揚げ、照り焼きなどの加熱調理をしたりするだけでも噛む回数は増えます。ちょっと料理を工夫することで咀嚼回数を増やすことは出来ます。
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2015.07.17
2009.10.31
籔 孝昭
AllAbout ガイド
金融機関で新規事業の立案や子会社の設立など企業経営全般に携わるとともに、大学や企業で「論理思考」や「マーケティング」に関する講義を行う。そこで、企業が求める人材と学生のギャップを目の当りにして、教育業界に転進。