「夏休みを制するものが受験を制する」という言葉があるように、夏休みはお子さんが成長するチャンス。
お子さんにとっては、待ちに待った夏休みが到来。プールに旅行にと。楽しい計画をたてているお子さんが多いのではないでしょうか。
1ヶ月以上も休みという余裕がそうさせるのか、生活リズムを崩したり、宿題を後回しにしたりするお子さんも。
「夏休みを制するものが受験を制する」という言葉があるように、夏休みの学習状況が2学期以降の成績を左右します。
夏休みが始まる前に、夏休みの目標と計画(一日のタイムスケジュールと、夏休み全体のスケジュール)を立てましょう。
夏休みは40日という限られた期間なので、「具体的な目標を決めて、それをやり遂げる」のに最適です。
たとえば「九九をできるようになる」などの「できなかったことを克服する目標」も、期日があるとこの日までにできるように頑張ろうという気持ちが強くなりますし、「何かを継続する目標」でも、終わりが見えるので、頑張ろうという気持ちが強くなります。
夏休みの計画を立てるときの注意点は「詰め込み過ぎない」こと。教育熱心な保護者ほど、過大な計画を作りがちですが保護者の思い込みで立てた計画は計画倒れに終わることが多いです。
旅行や夏期講習など、あらかじめ決まっている予定をまず計画表に入れ、空いている空白時間は、学校があるときと同じように過ごさせるのも一つの方法。お子さんの生活リズムを崩さないためにも、起床・就寝、食事などの生活の基本となる時間は、学校があるときと同じになるように心がけ、午前中は必ず勉強の時間にあてましょう。
毎日の勉強は決まった時刻に始めることが大切。そして、最初にやることを決めておくといいでしょう。そうでないと、勉強開始時刻になっても「うーん、何からやろうか……」と悩んでいるうちに10分くらい過ぎてしまいます。
まとまった時間のある夏休みだからこそ、弱点や苦手科目の克服のために徹底的に基礎固めをしましょう。
「どこが分からないかを、分からない」というお子さんが多いですが、基礎固めをする第一歩は、「どの教科の、どの部分が苦手か」を特定すること。
これまでのテストや問題集など見返して、どういった単元や問題が苦手なのかを保護者がチェックしてあげてください。その際に、間違えた問題やできなかった問題などをまとめた見直しノートを作れば、お子さんが自分の弱点を見逃すのを防ぐことができます。
お子さんの苦手教科・分野を特定できたら、その問題を解けるように何度も繰り返し学習を。苦手意識を克服することは、お子さんの学習意欲アップにも直結します。
基礎固めができてきたら、少しずつ応用問題にもチャレンジしてみてください。難問をじっくりと考えることは、思考力を身に付けるために重要ですが、自力で解くことにこだわりすぎると、応用問題に苦手意識を持ってしまうかもしれません。どうしても分からない問題は、模範回答を見て理解してから取り組んでみるといいでしょう。
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2015.07.17
2009.10.31
籔 孝昭
AllAbout ガイド
金融機関で新規事業の立案や子会社の設立など企業経営全般に携わるとともに、大学や企業で「論理思考」や「マーケティング」に関する講義を行う。そこで、企業が求める人材と学生のギャップを目の当りにして、教育業界に転進。