最近、「赤い口紅が流行ると景気回復のサイン」「景気が上向くと口元がカラフルになる」というような記事をよく目にしますが、果たして色と景気の関係はこのように単純なものなのか考察してみました。
皆様お久しぶりです。
カラーコンサルタントRosa代表の山田美帆です。
このたび、INSIGHTNOW!のリニューアルに伴い、Visionary(プロフェッショナル)として3年ぶりに戻ってまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。
最近、「赤い口紅が流行ると景気回復のサイン」「景気が上向くと口元がカラフルになる」というような記事をよく目にしますが、果たして色と景気の関係はこのように単純なものなのか考察してみました。
■赤い口紅が流行した時期は、1950年代と1980年代後半。
1950年代と言えば、第2次世界大戦が終わり、混乱の中から何か新しいものを生み出そうとした時期です。
映画から数々のファッションが流行し、それと同時に多くの流行色も生まれました。
当時流行したのは「赤」「黒」、そして家電に見られる白でした。皆がオードリーヘップバーンに憧れ、角形の太めの眉とアイライン、そして真っ赤な口紅が流行したようです。
1983年頃より景気の回復が見え始め、86年末頃からは円高、時価、株価が急騰しました。
80年代からはモノトーンブームがはじまり、後半になるとベージュやブラウンなどのエコロジーカラーが支持されました。
80年代後半からは、メイクのポイントは口元に移行し、青味の強い派手なピンク系リップが主流となりました。
その後、今井美樹さんをモデルに起用した赤い口紅が流行したのです。
どちらも、エネルギーが溢れている時代でした。
赤はパワーが強い色なので、気持ちが落ち込んでいるときには受け付けない色です。
だから、社会や経済が上向きになる時は、前向きな印象を与える赤が好まれるのは間違いないでしょう。
■ただし流行色は意図的に作られる
前にもお話ししましたが(実は流行色は2年前に作られる!!)、流行色は意図的に作られています。
しかもそれは2年前に国際会議で決定されるのです。
その会議を運営している「インターカラー」から赤系の提案が出たのは2011年で、その2年後くらいから、赤い口紅が増えてきました。
日本だけでなく、世界的なブランドであるシャネルやディオールなども、2013年には赤い口紅を大々的に宣伝していました。
ここから、赤は、モード界において仕組まれた流行色だったのです。
■流行は繰り返す
最近、赤い口紅の他に、プロデューサー巻(カーディガンを肩にかけ、前でゆるく結ぶ。別名、石田純一巻き…笑)やクラッチバッグ(セカンドバッグ)など、バブル時代に流行ったアイテムが復活しています。
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カラーコンサルタントRosa 代表
Ciao!カラーコンサルタントRosa代表の山田美帆です。 INSIGHTNOWのリニューアルに伴い、3年ぶりに戻ってまいりました! これからもINSIGHTNOWの「色物」として頑張ります(笑) こちらでは、カラーマーケティングをはじめとして、女性マーケティング・ビジネスマナーについてお話したいと思います。 また、美容やアンチエイジングについても書いていくつもりです。 どうぞよろしくお願いいたします♪