正直、知りませんよね?大勢の人に認知され、定着する記念日とそうでない記念日の差はどこにあるのでしょうか。
2月14日のバレンタインデーから半年後であることから、男性の側から積極的に愛を表現する日として、日本ボディファッション協会が1991年に制定した日だそうです。推奨プレゼントはもちろんボディファッション=下着です。
正直、知りませんよね?大勢の人に認知され、定着する記念日とそうでない記念日の差はどこにあるのでしょうか。
マーケティングとは本来、消費者の「心をつかむ」ための活動です。残念ながら「メンズバレンタインデー」はその消費者の心理をあらわしたAIDMAをあまり考えなかったように思われます。
1991年と言えばバブル崩壊直後です。浮かれ騒いでいた熱が急速に冷め、就職氷河期に突入するまさにその年です。「メンズバレンタインデー」などといういかにも二番煎じ、二匹目のどじょう的な企画で、人々の「Attention(注意)」を引くことはなかったことでしょう。プレゼントは下着という自己本位な触れ込みで「Interest(関心)」を引くことも「Desire(欲求)」をかきたてることも難しかったことでしょう。ましてや「Memory(記憶)」に残ることも、「Action(行動)」につなげることもなかったでしょう。
当の協会でも、もはやこの日を提唱していないようです。現在の協会HPには一言も出てこないうえに、「日本ボディファッション協会では、「ホワイトデー」のプレゼントとしてランジェリーを贈ることを提唱していきます。」と、方針転換されています。
ここまでくると、かわいそうに思えてくるメンズバレンタインデー。マーケティングの一環で、記念日を制定する企業は今も後を絶ちません。記念日キャンペーンの際にはAIDMAの研究をお勧めします。
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