甘酒は身体が温まる飲み物として大寒の頃がもっとも飲まれていることから大寒の日を「甘酒の日」としたそうです。
今日、1月21日は大寒。「甘酒の日」です。
甘酒の良さ、おいしさを多くの人に知ってもらいたいと、森永製菓株式会社が制定しました。甘酒は身体が温まる飲み物として大寒の頃がもっとも飲まれていることから大寒の日としたそうです。(大寒の日なので、甘酒の日も年によって変わります)
甘酒には、酒粕に砂糖などの甘味を混ぜて作ったものと、米を麹菌で発酵させて作ったものの二種類があります。両方「甘酒」として売られていますが、味も成分もちがう別物です。特に、日本酒の醸造工程でできる酒粕を使ったものだと微量のアルコールが含まれていますので、小さい子どもやお酒に弱い方には要注意です。市販の甘酒は安く作れる酒粕由来の甘酒が多いようですので、成分を確認してから買う方がよさそうです。
酒粕の甘酒は砂糖が加えてありますが、米麹の甘酒に含まれているのはブドウ糖なので甘味が少しやわらかい感じがします。ブドウ糖は消化吸収されやすく、お米のミネラル分も含まれているので、甘酒は体が弱っているときの栄養補給に向いているそうです。甘酒というと冬場の飲み物のイメージが強いですが、猛暑のときの熱中症予防に飲むとよいという話も聞きました。
その成分からか、甘酒で一食置き換えダイエットという情報もよく見かけます。個人的には何か一つの物を偏って摂るというダイエット法にはマユツバですが、近年、流行っているようです。この手のダイエットが次から次へと流行っては消えていく、というのはあまり効果がないことの証拠のような気もしますが、やってみることに意義があるのかもしれません。効果がどうあれ、もちろん甘酒に罪はありません。
甘酒は、冬場のイベントなどで配られる、あのちょっと郷愁を感じる飲み方が一番おいしいのかもしれません。冷たい冬の空気の中で、手渡されるあたたかい甘酒。スキー場のまぶしさや青白い氷柱の輝きを思い出します。各地で雪が降り積もり、荒れ模様の今日この頃。こんな寒い日々にはやはり、どこかなつかしい味のする甘酒が似合います。
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