10/1は新卒学生の多くが一斉に入社内定式などに臨む、社会人としてのキャリア確定の日です。苦労して勝ち取った内定にもかかわらず、この時期に及んで、その内定先に不安を感じる学生もいます。これまでさんざん内定を得るために就職対策で相談に来ていた学生が、今度はせっかく獲得した内定に悩んでキャリアカウンセリングに訪れるという時期でもあるのです。
・内定者の立場
内定とは、始期付解約権留保付労働契約といわれ、まだ社員の身分
この規制は労働者保護のためのものですから、労働者側が契約(内定)を
1社に絞ったものの、自分の決定はこれで良かったのか、
・キャリアカウンセリングに来る学生
就活対策、エントリーシートや面接対策の個人指導
彼ら彼女らはアドバイスを求め
私自身はビジネスの経験上、またキャリアの専門家として企業や経
・内定ブルーの学生にはどう接するべきか
一見何が不満なのかよくわからない、実際内定先企業がそれほど悪いとも思えない状況で、じっくり学生の話を聞くのは恐らくとても難しいと思います。カウンセラーの傾聴力をもって臨まなければ、聞き手側がしびれを切らして結論を急いでしまうことでしょう。
一番重要なことは、そこです。急が
ほとんどすべての学生は善意からでも一方的に社会通念上の判断を提示してくる反応になれているので、さっぱり提示しないカウンセラーには肩透かしを感じるのでしょう。しかし逆に自分の意見をしっかり聞く姿勢は新鮮なのか、この辺りからカウンセラーとの距離は一気に縮まることが多いといえます。
キャリア決定において正しい・間違っているという判断は本当はありま
貧困学生の存在が問題となり、貧困が原因で希望するキャリアを選
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2016.11.22
2017.07.04
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。