プロジェクト(プログラム)マネジャーとして、あるいはPMOとしての立場でも、 管理対象が広ければ、全体を俯瞰する立ち位置に留まることが求められます。
ところが、現場の叩き上げの人ほど、これが結構難しい。
現場の実務の詳細が分かっているだけに、
ちょっと問題が発生すると、自分でかたずけた方が早い、
自ら中に入って解決して、安心したい欲に駆られます。
そういう人は、一度「自分の立ち位置」を客観的に考えてみましょう。
・マネジメントはポジションであり分担された役割である。
・その役割・立場は、現場の実務を教える先輩でも指導者でもない。
・よって、個々の問題はポイントさえ理解しておけば、自ら詳細の中身にまで入る必要はない。
・逆にいえば、現場実務の詳細まで知らなくても、マネジメントはできる。
・求められているのは、個々への対応ではなく、全体観をもった状況把握と調整。
マネジメント対象が、自ら現場実務に手を出して回せる規模ならいいけど、
それなりの大きなプロジェクト・プログラムなどをマネジメントするとなると、
現場で発生する個々の問題に対して自分が入っていったらきりがない。
それどころか、本来自分が担っている役割、つまり全体を俯瞰して、
すべての活動の方向性・整合性を管理する視点を失います。
どれだけ自分の能力に自信があったとしても、
どれだけそれが自分の得意分野であっても、
対象規模が大きなものをマネジメントする立ち位置に立った場合は、
極力ハイレベルなポジションに踏みとどまる
『忍耐力』
が求められます。
【プロジェクトの現場を勝ち抜く技術】
2015.12.29
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