【会議が変わる!】
 ファシリテーションの技術(1)

2009.01.28

ライフ・ソーシャル

【会議が変わる!】  ファシリテーションの技術(1)

家弓 正彦
株式会社シナプス 代表取締役

昨年から1~2ヶ月に一回、「家弓正彦の仕事塾」なるものを開催しています。 コンセプトは、ビジネスパーソンに有用なおはなし、、、 ま、家弓個人の道楽で始めたセミナーです。 毎回30~40人程度の方と楽しい雰囲気で開催しています。 今回(2009.1.21.)は「ファシリテーション」というテーマで実施しました。 ビジネスシーンでは、ミーティングを仕切らなければならないこと、 多いですよね?

そんな会議も、
「結論の出ない会議」「終わりのない会議」のなんと多いことか!(嘆)
そして「一人で喋り続ける声の大きいヒト」や「ヒトコトも喋らないヒト」!
会議の生産性を上げるために、ファシリテーションは
ビジネスパーソン必須の技術だと思うのです。

私はファシリテーションを以下の構造で分類しました。
 1.ビフォア(ミーティングデザイン)
 2.オープニング(意識醸成/共有)
 3.インタラクション(拡散プロセス・収束プロセス)
 4.クロージング(合意形成)

今回は、
 「ビフォア」→「オープニング」→「拡散プロセス」
の流れについてお話したいと思います。

1.ビフォア

まず、皆さんは事前準備に十分なエネルギーをかけていますか?
会場で挙手してもらったところ、大体20%ぐらいの方の手が上がりました。

■ゴールの設計
意外とこのゴール設計がちゃんと出来ていない方が多いんです。
ゴールを描いているつもりでも、これが曖昧だったり、、、
重要なのは、会議終了時を想定して、
「参加メンバーや組織がどういう状態になっていて欲しいか?」
をできるだけ具体化させることですね。

■論点構成設計
そして、どのような論点展開でミーティングを進めるか考えます。
つまり、何を明らかにすれば結論が出るのか?ということですね。
これはイシューツリーを使って設計しておくといいと思います。
そして、その設計にはファシリテータが、
ちゃんと仮説を立てておくことがキモなんです。
ただ、仮説にこだわりすぎるとミスリードしてしまうので、要注意!

2.オープニング

開始時に実現しておきたい状況は、以下の4点にまとめることができます。
・コミットメント(目的、ゴールイメージ、前提の共有)
・論点ガイドライン(議論の範囲や論点)の共有
・活発な議論ができる空気感(アイスブレイク)
・発言ルールを決める(建設的な発言ルール)
ちなみに、私は発言ルールとして、
「Short/Simple/Straight!」「Answer First!」を訴えています。

3.インタラクション

そして、本格的にインタラクティブな議論に入ります。
議論展開は、論点ガイドラインに沿って、
一つひとつ論点をステップアップさせていくイメージですが、
その論点ごとに「拡散プロセス」と「収束プロセス」があるはずなんです。

■拡散プロセス

拡散プロセスのキモは発言量。つまり議論の活性化を図ることが
ファシリテーターの重要な役割です。
発言の活性化にによって、視点や発想は多様性が増し、
分析や意思決定の品質が高まる効果が得られます。
逆に不活性だと、視点が偏り、分析にヌケモレが起きやすくなります。

次のページ<発言促進の技法>

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家弓 正彦

株式会社シナプス 代表取締役

マーケティング戦略を中心としたコンサルティング、マーケティングに特化した教育プログラムの提供を行っています。

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