教育において、量というものを軽視する傾向が一時期あったと思います。「ゆとり教育」もその最たるものでしょう。ただ、情報エンティティが多ければ多いほど、その結びつきの可能性は大きくなりますよね?今日はそういうお話しです。
最近も、量は軽視されています。
すごーくテーマを絞った講義をやって、できるようになった気にさせるような講義が多いと思います・・・。私はそういうのは大嫌いです。
すぐに役立つものは、役立たないのです。
もしも、すぐに役立ったら、たまたま情報の蓄積が閾値に達していて、そのタイミングだった、という場合かもしれません。
簿記を3日でわかるようになる!というのは、閉じた空間での出来事で、汎用性は一切ないですよね・・・。
汎用性がある「考える力」をつけるためには、情報エンティティをとにかく入力し続ける。
うーんうーんとうなって、そのエンティティ同士の結びつきを自ら作り出す。
そうすると、あなたの頭に新たな秩序が形成されるんです。
単純に考えてみましょう。
もしも、エンティティが1つしかなかったら、結びつきは起こらないですね。
もしも、エンティティが2つあったら、結びつきは1つです。
もしも、エンティティが3つあったら、結びつきは3つです。
もしも、エンティティが4つあったら、結びつきは6つです。
もしも、エンティティが5つあったら、結びつきは10です。
もしも、エンティティが6つあったら、結びつきは15です。
と、きりがないのでやめますが、全体から部分をひくと、関係が残るというお話しをしましたね。記事はhttp://www.insightnow.jp/article/2517です。
入力すればするほど、結びつきのありえる可能性はどんどん増えていきます。上記の例を限りなく繰り返すと、どうなるかわかりますよね。1からN-1までの和ですよね。N(N-1)/2ですね。
二次関数なので、Nの増加に伴って、結びつきの数はすごい勢いで上昇していきます。当たり前です。
その結びつき方というのが、頭の中で形成できる関係性の可能性。頭の中で作り出せる構造の可能性なんですよね。
単純なエンティティを頭に入れるだけではなく、構造を頭に入れ続けると、ある意味、自分で結びつきを作り出すことを省略して、頭に入れることもできます。
ただ、しっかりした結びつきを理解して頭に入れないといけない。
じゃないと、4PやSWOTの目的を忘れて、4要素を単に分けて記述してどうするんだっけ?となるんです。
目指す地点に向けて、目の前にある材料、エンティティの結びつきを作り上げるんです。それが、プランニングですよね。
その時に、意外と全体と部分は相互影響する。実は全体像がぼんやり見えないと、部分の結びつきを作り出せない。
次のページ借
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
シンキングメソッド
2009.10.07
2009.08.07
2009.08.01
2009.05.31
2009.03.09
2009.03.02
2009.02.27
2009.02.23
2009.02.22
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。