"気づき"はどのように与えればよいのか?

2009.05.07

組織・人材

"気づき"はどのように与えればよいのか?

内田 正志

人に物事を教える際に、最初に動機づけを行うことは重要だと思いますが、具体的にどのような方法があるのでしょうか?

私は、そのトピックに関する経験の有無と、問題意識の有無の2軸で、大きく4つに分類できると考えています。

【反省型】

・具体的に業務において失敗した局面や経験を思い出させ、「このスキルを身につけなければいけない」と感じさせる(研修であればディスカッションなど)
・そのトピックに対する経験があり、問題意識を持っているときに有効
・ここで思い出した局面や経験をイメージしながら学習させることで、学習効率が高まる

【撃沈型】

・実際に目の前でやらせてみることで、「実は自分はできていない」ことを認識させ、危機感をあおる(研修であれば演習など)
・そのトピックに対する経験があり、問題意識を持っていないときに有効
・最後に同じことをやらせてみて、成功体験をさせることで、学習効率が高まる

【羨望型】

・プロの技や成功事例を見せ、「自分も身につけたい」と思わせる
・そのトピックに対する経験がなく、問題意識を持っていないときに有効
・現時点ではできなくても、学習すれば自分にもできることを実感させることで、学習効率が高まる

【実感型】

・業務における実践事例や失敗事例を伝えることで問題意識を具体化させ、習得する意義や必要性を理解させる
・そのトピックに対する経験がなく、問題意識を持っているときに有効
・徐々に成功イメージを抱かせていくことで、学習効率が高まる

研修の場合は、参加者ごとに前提が異なることも多いので難しいですが、いかに初期段階で気づきを与えられるかどうかが、研修を成功させるためのカギになると思います。

研修以外の指導の局面でも、相手とトピックに応じて方法を使い分けることで、より効果的な動機付けができるのではないかと思います。

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