「筑後うどん」ブランド化への挑戦中!

2009.08.28

営業・マーケティング

「筑後うどん」ブランド化への挑戦中!

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

福岡県・久留米市は、 「とんこつラーメンの発祥地」 だということをご存知ですか? ラーメンマニアの間で、 このことは周知の事実ですが。 ただ、ラーメンブランドとしては、 「博多ラーメン」 が圧倒的に有名ですね・・・

さて、近年、とんこつラーメンに続く、

「新たな久留米発ブランド」

としてその地位を確立しつつあるのが、

「B級グルメ」としての「焼き鳥」

でしょう。

「B級グルメ」は、一言でいうなら、

「安くて旨くて地元の人に愛されている
 地域の名物料理や郷土料理」

です。

このこところ毎年、
全国のB級グルメがそのおいしさを競う

「B-1グランプリ」

が行われているのはご存知でしょうか。

昨年(2008年)は、
久留米市が開催地となっています。

従来、焼き鳥といえば、

北海道室蘭市、埼玉県東松山市、愛媛県今治市

の3市が、

「日本3大焼き鳥のまち」

として知られてきました。

つまり、上記3市が焼き鳥の

「3大ブランド」

だったわけですね。

とはいえ、“3大”と言えるほど
ブランドとして十分認知されていたわけ
ではありません。

ある時、久留米市のタウン情報誌、

『くるめすたいる』

の編集部が、全国の人口1万人当たりの
焼き鳥店舗数を数えたところ、

「日本3大焼き鳥のまち」

よりも久留米市の店舗数が多いことを発見。

そこで『くるめすたいる』では、
2003年1月号において勝手ながら、

「焼き鳥日本一宣言!」

を行って焼き鳥店を特集。

これをきっかけとして当地では、

「焼き鳥日本一フェスタin久留米」

が毎年開催されるようになりました。

また、「久留米やきとり学会」も発足。

こうして、様々な形で、
久留米焼き鳥振興のための積極的な活動、
情報発信を続けてきています。

その結果、「日本一宣言」から
まだわずか6年ほどではありますが、

“「やきとり」と言えば、久留米だよねぇ”

というブランド連想が既に、
かなり強化されたのではないでしょうか。
(これは、私の偏見<ひいき>も含まれた仮説であり、
 アンケート調査等による検証が必要ですが・・・)

この久留米の焼き鳥のケースは、
やりかた次第では、比較的短期間で、
相応のブランドが確立できることを
教えてくれています。

さて実は、今回の記事において

「焼き鳥」

は前座に過ぎません・・・

真打ちとして登場させたいのは、

「筑後うどん」

です。

筑後とは、
福岡県南部のエリアを注します。

久留米市が中核都市。

その他には、柳川市、筑後市、八女市、
そして私のふるさとである八女郡など
が含まれている地方です。

筑後地方にはもちろん、
とんこつラーメン店があちこちあります。

しかし、ラーメン店と匹敵する
店舗数を誇るのが

「うどん屋」

なんですね。

ちなみに、純粋な「そば屋」は、
当地にはほとんど存在しません。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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