「ダメ。ゼッタイ。」のキャッチコピーでお馴染みの薬物撲滅キャンペーンも・・・大阪のセンスでやるとこうなるわけだ。今月初旬から展開されている大阪府の薬物乱防止を訴えるポスターがすごいことになっていると評判である。
アイドルのニコパチ写真で「ダメ。ゼッタイ。」が定番の薬物撲滅キャンペーン。
それが、いま大阪では、こんなことになっている。
※ニュース参考http://natalie.mu/owarai/news/29854
※ニュース参考「ひろぶろ」http://www.hiroburo.com/archives/51050117.html
キャッチコピーは、「神々の怒り。」
キャンペーンタイトルは、「暇をもてあました神々の薬物撲滅キャンペーン」。
「民が薬物で苦しむ姿は見たくない!手を出すな!肝に銘じよ!」である。
このポスターが、大阪の中・高・専門学校・大学には貼られて、注意喚起が行われているのである。
やっちゃってくれてます大阪!素敵です大阪!
社団法人大阪府薬剤師会と株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーが共同で薬物乱用防止を訴えるために、いま話題のモンスターエンジンを起用したわけだが・・・
モンスターエンジンを知らない先生達にとっては、たぶん理解できない代物だろう。
さらに、登場するのは「神々」である。
それも、半裸に黒いスパッツで「暇をもてあました遊び」である。
宗教系の学校は、このポスターを貼るかどうか、もめたことが容易に想像できる。
でも、やっちゃったわけである。ここらへんが大阪ならでは・・・。合理で考えたら絶対に無い選択である。東京や保守的な地方では、それこそ「ダメ。ゼッタイ。」である。
しかし、薬物撲滅の啓発ができたかどうかはさておいて、インパクトは大きい。従来のアイドルのニコパチポスターより、認知は上がったことは間違いない。さらに、こうやって口コミも拡がっている。費用対効果抜群である。
この大阪の・・・
いうてもうた。
やってもうた。
コミュニケーションには、この日本の閉塞感を一挙に突破するヒントがある気がする。
「いうてもうた」から、なんとかかんとかする。
「やってもうた」からには、ええほうにもっていく。
いまの日本の政権には、そういう逞しい自浄能力が絶対に欠けている。
そこで、鳩山首相に、参考にしてもらいたいのが「よしもと新喜劇」である。
その舞台の作り込み方は、実は、こんな具合である。
http://wansaka.c-shuka.com/e42659.html
参考「わんさかの女将になるまで」より
「よしもと新喜劇」の《本番を迎えるまでの通し稽古》は、約3回で終わる。
一回目が《台本読み》。
二回目が、その後すぐに始まる《立ち稽古》←一応、台本通り。
・・・で、《立ち稽古》終了後、三回目に向けて《手直し》が始まる。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。