前任職の業務が、自らの考えと異なってくると、“今まで想いをもってやってきたんだ、その想いを無碍にされてたまるか!”的に、後任者に迫る人… 「想い」とか「愛着」という言葉で、「執着」をごまかしています。 愛着とか、本当の想いというのは、手を引くことです。 恋愛と同じで(笑)
僕はいわゆる「広告主側のWeb担当」からは4月から離れています。
今でもWebに関わっている業務領域もありますが、「Z会のWeb担当責任者は誰か」という質問に対し、寺西、という解ではないのです。
Webの広告宣伝に関しては、社内的取り組みがほぼゼロのときから立ち上げ、体系立て、Web戦略統括という役職を自ら名づけ、名乗り、さらにWeb制作やネットPRも取り込んで、目標の1つだったWeb担当部署がこの2月に設立されるまでリードしてきましたので、Webのお仕事に愛着がない、といったら嘘になります。
そして、愛着(加えて自信)があるからこそ、今、Web担当のお仕事には口を出していません。
組織の中で働く以上、担当業務に対する最大の愛着って、担当が自らじゃなくなっても、自らの「志」的な遺伝子が業務内に組み込まれ、その遺伝子をさらに自ら以外の人間が発揮できるようにしたいなーと思いつつ、業務を遂行することだと思うんですよ。
時間的に余裕がなく、その「仕組み」作りが着任~異動までの間にできるとは限りませんが、少なくとも1年あれば、志的なものは業務フローに組み込めます。
※管理職とか、あるいはPJリーダーとか、自分に実質的な決定権が幾ばくかはある人に限って、ですけど。
自分の遺伝子が離れても残り続けるって、美しいじゃないですか(笑)
愛着と決定的に異なるのが、「執着」だと思います。
自分が担当から外れても、前任業務に口を出す、って態度に現れる心ですね。
この場合、業務フローを、自らの好き嫌いで構築し、担当を外れると遺伝子が残されていないので、自分の意志とは違うやり方をされ、文句になって表れます。
執着が業務として許されるのは、組織内労働者ではなく、独立開業している方のみですね。
なので、他社とのやり取りの中で、前任者がイチイチ口を出してくるときは、その前任者からすると「ものすごくZ会との仕事に愛着があるので」と口に出される場合がありますが、心の中で「それは執着」と思ってしまいます。正直なところ。
補足すると、「(後任者への)アドバイス」ならウェルカムだと思うんですよ。経験がないと気づかないこととか、ですね。
経験上、「アドバイス」か「執着から来る押し付け」か、を判断する基準は、方針…つまり、未来に向けてのことに口を出しているかどうか、というラインでしょうかね。
今できていないことにつべこべいうのではなく、今できていないことに対し、未来に向けて重大なミスを犯しそうな場合に「やっておいた方がいいよ」という言葉になる、とでも言いますか。
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