リーダーシップ力を高めて豊かな生活を

2011.06.30

経営・マネジメント

リーダーシップ力を高めて豊かな生活を

近藤 紘
Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長

リーダーシップは、ビジネスだけでなく、すべての人生の局面で人生を豊かにする人間力です。「できる」だけでなく「できた」人になり、人の上に立ち周りをぐんぐんひっぱて行く人になるために一緒に考え実践しましょう。

リーダーシップについて(1)

INSIGHT NOW!読者のみなさん、こんにちは
このたびビジョナリーに加わりました近藤です。筆者はメキシコという経済先進諸国と中世に近いとも言える文明の狭間の中で苦悩し続ける国に在住40年、企業コンサルタント、リーダーズクラブ運営などをしています。

私が今から扱うテーマは全てリーダおよびリーダーシップに関するものでニュース性、斬新性はゼロです。しかし読者がまず自分の家庭からはじまり、所属する社会や組織をよくし、日本全体を良くしようという希望をお持ちで、ビジネス界で認められる人になろうとなさっているなら、この記事は読者の生活を豊かにしビジネス界で成功なさるために、お役に立てるのではないかと思います。
時々硬い話になりますが、我慢してください。

今日は初回ですのでリーダーシップについて少しお話します。
最近全国各地でリーダーシップやリーダー養成研修が盛んになっています。研修に参加された方も多いのではと思います。ここで言葉の意味について議論するつもりはありませんが、筆者の考え方では、リーダーシップはかなり指導性、指導力に近い意味でスキルであるとビジネス界では考えられていますが、全く異なるコンセプトです。上下関係,主従関係、大小関係、などとは無縁のコンセプトです。
今政治、国の指導者が云々されていますが、問題は国の指導者のリーダーシップの前に国民、選挙民のリーダーシップ能力の欠如です。世界の情勢が刻々と変わり、覇権争いが激化している中で、平和ボケで、経済の高度成長期は終わったなどと納得、財産作りに毎日四苦八苦している国民の中から、国の政治を任せられる優秀な人物が現れるという突然変異は通常起こりません。政治家を見れば国民が分かり、国民を見れば政治家や社会が分かり、教師を見れば子供の教育レベルがわかるのは当然のことでしょう。

リーダーシップとは明確なビジョンや目標をもって影響を及ぼす行動という点では、あまり議論の余地はないでしょう。ここでハッキリさせておかなければならないのは、数日あるいは数週間の研修に参加して身のつくものではありません。リーダーシップは「できる」人間を作るものでなく「できた」人間を作るものです。筆者はリーダーシップを動的人間力の基本と呼んでいます。東洋人は何千年も前から人間力のレベルの高さで世界で秀でています。自然との融和の中で静的人間力が尊ばれてきました。日本でも、特に近代になり政界、経済界で優秀なリーダーが排出しています。日本人の誇りといえます。しかし動的リーダーシップに秀でた人は幕末明治維新直後意外あまり出ていません。特に戦後の日本では。何故でしょうか。
知識を高め、技能を身に着けるだけではリダー能力は培うことができないからでしょう。リーダーの能力やリーダーシップ能力は、実践面で戦略思考などが要求されますが、通常は理屈ではなく感性に訴えるもので、習慣化されているものだと思います。「7つの習慣」で有名なスティーブン・コビーも「頭の中の常識、概念上の常識は必ずしも実践面での常識ではない」といい、アインシュタインは「教育とは今まで覚えたことをすべて忘れ去った後に残るもの」と定義しています、いずれも人間力について語っているといえます。リーダー力、リーダーシップ力とは頭でっかちになりがちな我々を、足腰の強い人間にするものだと思います。時間通りに物事をやり遂げたり、約束の場所に出かける、すべて約束したもの、引き受けたものは自分との約束として履行する、人と挨拶するときは微笑みながら感じのよいものにする、共同生活をするものの間では情報を共有する、間違ったとき過ちを犯したときには率直に謝る、何かをしてもらったときには感謝する、これら常識がなくなりつつある現代社会でも一応常識といえるのではないでしょうか。でもその常識が実践されているかどうかは疑問です。
今から真剣に真剣に、人生のなかで、ビジネス生活のなかで、知識や技能ではない何かもう一つの重要なものである人間としての尊厳を示すものについて考えて行きませんか。
こんな話ばかりしていると最も評判の悪い記事になりそうですので、次回は実践面として「挨拶」についてお話します。これは知識の問題ではないので皆さんにお教えするようなことはありません、一緒に考えながらすすめたいと思います。
hiroshikondo@centroliderazgoyestrategiahk.org でご意見をお待ちしています。
近藤紘

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近藤 紘

Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長

メキシコ在住。中小企業コンサルタント、コーチング、リーダー養成などに従事、近くリーダー養成機関並びにリーダーシップ運動普及機関として、世界リーダーズクラブを立ち上げ、日本でも広げる計画。日本民族が、日本経済が真の力を取り戻すためには真のリーダーと日本人の平均人間力、リーダーシップ力を高めることが唯一の道であると確信しています。

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