『INSIGHT NOW!』勉強会のなかから、インキュベーション事業を行うPE&HR株式会社が開催した会の特別レポートです。本勉強会では、特別講師として、投資先のなかでも、成長著しい注目のベンチャー起業家4名が招聘されました。「ベンチャー企業の生成と発展」のメカニズムを解明し、『起業の本質』に迫った当日の内容から、PE&HR社にレポートいただき、読者の皆さんに公開いたします。
第2回 株式会社ユニメディア 代表取締役社長 末田真氏
※株式会社ユニメディアHP( http://unimedia.co.jp/ )
※本原稿は2009年12月25日に開催した勉強会での講演と質疑をもとに編集しています。
※株式会社ユニメディアに関する記事( http://www.insightnow.jp/article/4590 )
ユニメディアは、モバイルの特性を生かしたCRMソリューションを提供し、企業の経営課題やマーケティング上の課題を解決している。モスバーガー、ブックオフ、パレットプラザといった、1,000店舗を超える大手チェーンが導入している。
例えば、モスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスのIR資料「第38期 モスの株主通信(2010年3月期の中間報告書)」を見てみよう。「モスのコミュニケーション(pp.7-8)」を読むと、携帯サイト全面リニューアルから1年6ヶ月(2009年9月時点)で、メール会員数が200万人を突破したことが伝えられている。モバイルサイトを活用して、登録エリアに合わせた情報配信をするなど、地域に根付いたコミュニケーションを実践していく方針だ。それを裏側で支えるのが、「UNIMEDIA Mobile CRM」である。
低コストかつ早期のサービスイン、来店誘導やメール閲覧率向上などの集客ノウハウ、効率的な運用業務オペレーションの構築まで、モバイルメディアを自社で立ち上げ、運営してきた企業ならではの強みが凝縮されている。
末田氏が起業した背景や、ユニメディアがどのように始まり、進化してきたのか、「ベンチャー企業の生成と発展」のメカニズムについて、考察を深めていきたい。
■スタートアップベンチャーで武者修行
ユニメディアを創業した末田氏とはどんな人物だろうか。まずは、起業までの過程を追ってみたい。
末田氏は、大学卒業後の2001年4月、資本金300万円で有限会社ユニメディアを設立した。
2009年12月現在で、従業員数は75名、資本金は2億3,200万円となっている。UNIMEDIAの「UNI」とは多種多様なマーケティングの統合(UNIFIED)を意味し、すべてのコミュニケーションメディアを統合し、情報流通を変えていきたいという思いが込められている。
そもそも起業を目指そうと思ったのはなぜだろうか。
「起業を意識したのは、高校2年のときです。当時、父親が転職をして、新しい会社の仕事で無理がたたり体を壊してしまいました。そうした光景を目の当たりにして、将来は自由に仕事を選べるように、独立したいと考えるようになりました。」
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