起業講座４：ASPアワード2010に選ばれたサービス（１）

第4回　株式会社ショーケース・ティービー　
代表取締役 CEO　森雅弘氏

※株式会社ショーケース・ティービー　URL（ http://www.showcase-tv.com/ ）
※本原稿は2010年1月30日に開催した勉強会での講演と質疑をもとに編集しています。
※『株式会社ショーケース・ティービー』に関する記事
http://www.insightnow.jp/article/5089

■EFO分野でシェアNo.1のASPサービスを提供
　2010年2月、株式会社ショーケース・ティービー（以下、SCTV社）が提供する「ナビキャスト フォームアシスト」は、第4回ASP/SaaS/ICTアウトソーシングアワード2010、アプリケーション分野/支援業務系にてグランプリを獲得した。「ナビキャスト フォームアシスト」は、EFO（Entry Form Optimization）と呼ばれる入力フォーム支援ツール。Webサイトの入力フォームページにおいてユーザーが情報を入力する際エラー判定を行い、リアルタイムに入力支援することで離脱を防止するASPサービスだ。導入数はリリースから1年9ヶ月（2009年12月時点）で470フォームを超え圧倒的なシェアを誇っている。
　SCTV社は、ネット上でユーザーをナビゲーション、入力支援をするなど、わかりやすい動画を配信することで“豊かなネット社会を創る”ことを目指し、2010年3月現在、資本金1億1,500万円、社員数30名の組織で成長を続けている。

　SCTV社は、同社CEOの森氏が設立した株式会社フューチャーワークスと、COOの永田氏が設立した株式会社スマートイメージの2つの会社が合併して、2005年11月に誕生した。

　当日の講演では、森氏が起業した経緯、2社合併の背景、「ナビキャスト フォームアシスト」がどのようにして生まれたか、そしてどのように発展してきたのかお話いただいた。森氏が起業するまでの経緯を伺った。

■“満を持しての起業”･･･ではなかった
　「父親が小さな工場の社長をしていました。小さい頃から職業の形はそれだけしか見ていなかったものですから、自分も将来社長になるんだろうとおぼろげながら思っていました。リクルートに入社した時も少しはそういうことを意識はしていましたが、『○○才になったら独立するぞ！』という明確なものはありませんでした。当時、周りには起業家志向の人間が非常に多かったので、単純にその影響を受けていました。そういう人間が集まると自然に起業についての話題になって、自分も具体的に真剣に考えるようになりましたね。起業を考えている人は、周囲に同じような考えを持つ人がいる環境に身をおくのが一番良いのではないかと思います。」