第7回:ワーク・ライフバランス(キャリアデザイン基礎講座)

2010.10.16

ライフ・ソーシャル

第7回:ワーク・ライフバランス(キャリアデザイン基礎講座)

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

以前別のところで公開したものですが現在閲覧できないため、インサイトナウにて改めて公開します。キャリアデザインの基本的な考え方が理解できます!

第7回 ワーク・ライフバランス

今回は、「ワーク・ライフバランス」について解説しましょう。

「ワーク・ライフバランス」とは、文字通り、

「仕事(ワーク)と、それ以外の人生(ライフ)の要素(家庭など)をどうやってうまくバランスを取っていくか」

という大変難しいテーマです。

なぜ難しいかというと、「仕事と家庭のどちらが大事か」という二者択一の問題ではなくて、仕事も家庭も自分の人生を構成する大切な要素であり、どちらかを選ぶというのではなく「いかにうまく両者をすりあわせるか」ということに取り組まなければならないからです。

[ワークとライフの統合]

早速、本題に入りましょう。

私は「キャリア」について、「仕事人生のこと」という簡単な定義をしています。つまり、「仕事を通じた生き方」のことです。しかし、前述したように、自分の人生を構成するのは「仕事」だけではありません。あなたの年齢や状況に応じて、さまざまな仕事以外の務め(やるべきこと)を果たさなければなりませんよね。

ですから、キャリアを考える、つまりデザインする際には、「仕事」のことだけ考えるわけにはいきません。あなたの人生全体という視点から、仕事とそれ以外の要素をできるだけ矛盾なく、スムーズに組み合わせる必要があります。このできるだけ矛盾なくスムーズに組み合わせることを「ワークとライフの統合」と私は呼んでいます。

では、人生全体という視点で、あなたにはどんな務め(やるべきこと)があるのでしょうか?そこで、米国生まれの古典的な理論である「ライフステージ」と「ライフロール」をご紹介しましょう。

[ライフステージ]

ライフステージは、「キャリアの段階」とも言われます。年齢を切り口に人生の長さを以下の5段階に分け、それぞれの段階における典型的な仕事に対する取り組み方や課題が整理されています。

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第1期:成長期(0-15歳)

身体的成長、自己概念の形成が中心。興味や能力の探究が始まる。

第2期:探索期(16-25歳)

さまざまな分野の仕事やその必要条件を知る。徐々に特定の仕事に特化していき、そのための訓練を受け、その仕事に就く。

第3期:確立期(26-45歳)

ある特定の職業分野にしっかりと根を下ろす。その職業分野に貢献し、生産的に活動し、より責任のある地位を求める。

第4期:持続期(46-65歳)

現在の職業的地位を維持し、若い世代に負けないよう新しいスキルを身につける。この時期に終わりに退職に向けての計画を立てる。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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