ビジネスマンが仕事の中で求める「目的」とは何でしょうか。自分自身の成功や成長もそうでしょうし、企業理念の実現もその一つでしょう。仕事の上で何が大事かを明らかにするために、目的を再確認することが必要となります。
■□■ 目的の力 ■□■
「目的の力」という言葉は、トレーニング・コンサルティング会社、インベンチャー・グループの創設者ディック・J・ライダー氏が、「ときどき思い出したい大事なこと」という著書の中で使っていた言葉です。
「私たちは、場当たり的な人生ではなく、一本筋の通った人生を送りたいと強く願っている。目的は、自分の時間や才能、お金をつなぐ中心点となりうる」
「最も有効な人生を送っている人々は、どうすれば毎日の活動を行いながら、自分の人生の核としたい長期多岐な視点や目的から目を離さずにいられるかを知っている」
「目的があれば、そのまわりにぐるりと時間とエネルギーを組み立てることができる。これこそ目的がもっている本当の力なのだ!」
(『ときどき思い出したい大事なこと:ディック・J・ライダー』より)
“目的”がはっきりしていれば、自分の時間や才能やお金やエネルギーなどをその目的のために集中させることができるということですね。
何をするべきで、何をするべきでないのか、行動の取捨選択をはっきりすることができるということです。
■□■ 5年後の成功イメージとミッションステートメントのために何をするか ■□■
以前、スター社員の仕事術シリーズで、仕事ができるようになるためには、5年後の成功イメージを持つ必要があるという話をしました。
そして、自分のあるべき姿をクリアに謳った「ミッションステートメント」をしたためることも勧めました。
①5年後の成功イメージを実現するために、今から始めなくてはならないことは何か。
②ミッションステートメントに沿って活動していくためには、具体的にどんな行動をしていけばいいのか。
この二つの質問こそが、今最も始めるべき大事なことなのですが、往々にして、目の前の緊急なことばかりに目を奪われ、日々が流されていきます。
逆に言えば、この二つの質問に対して、具体的な行動がありありと浮かぶレベルで、強固で自分にしっくりくる5年後の成功イメージであり、ミッションステートメントでなくてはならないということです。
それが「目的の力」ということです。
そうでない場合は、成功イメージを描き直し、ミッションステートメントを書き直すことです。
それが曖昧で行動に結びついていなければ「今に見ていろ」と言い続けて一生を終える運命が待っています。
■□■ 企業理念を再確認する ■□■
プロビジネスマンにとっては、自分の成功イメージと、ミッションステートメントの実行もが目的であることは間違いありませんが、所属している会社への貢献についても、最も大きなこととして意識する必要があります。
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。