あなたがスティーブ・ジョブズのようになる方法(前編)

2013.02.26

仕事術

あなたがスティーブ・ジョブズのようになる方法(前編)

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

今すぐにスティーブ・ジョブズにはなれなくても、「ミニジョブズ」位ならなれるかもしれない。 組織の中に一人でも多くのミニジョブスを抱えている企業は強くなれるだろう。 ミニジョブズとはズバリ、「変えられる人」のことだ。

先日、某社の社長さんと話していたら、「うちにもジョブズみたいな人が現れたらいいんだけどね」という話になった。

こうした「ジョブズ待望論」のような考えを持ちがちなのも、変えなければならない現状の深刻度を考えると無理のないことだろう。

それが最初から無理難題であることも、皆よくわかっている。

しかし、ジョブズは無理でも「ミニジョブズ」ならなれるかもしれない。

今まで誰も考えもつかなかった、まったく違う視点の新しいものを生み出させる人に全員がなる必要はさらさらない。

しかし、組織の中に一人でも多くのミニジョブスを抱えている企業は強くなれるだろう。

ミニジョブズとは「変えられる人」のことだ。

今回は、ノンバイアス思考とAND思考についての話である。

【ノンバイアス思考とは?】

人々が持っている「当たり前」当然のようにある「想定」を疑い、打ち壊してものを考えるということ。

数百万段の売れ行きを誇る、ゲーム業界のお化け商品の「Wii」は、「ゲーム好きの子供が一人や数人で遊ぶ道具」と言うのが当たり前で、それを高度化し大人向けにしたものを大人もやるという世界だった。

そこに「家族の一家団欒になる道具」という切り口を持ち込み、スティック型コントローラーを使って、自分が動くという体感型という想定外の発想を持ち込んだのがWiiである。

【AND思考とは?】

これからのイノベーションにどうしても必要な考え方である。

今まで無かったものを作ろうとすると、いくつものハードルが出てくる。

何かを実現しようとすると、別のハードルが生じるというトレードオフの状態が起こる。

山ほど出てくるできない理由を、ひとつひとつつぶしていく発想ではなく、一発解決の方法を見出そうと、脳に質問を投げかけ続けて、考え続けること。

その中から初めて、新しいものが生まれる。

これらの考え方について、小さなワークを積み上げながら深めることに取り組んでいる。

一人でも多く「変えられる人」が存在する会社が強い。

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今野 誠一

今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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