今すぐにスティーブ・ジョブズにはなれなくても、「ミニジョブズ」位ならなれるかもしれない。 組織の中に一人でも多くのミニジョブスを抱えている企業は強くなれるだろう。 ミニジョブズとはズバリ、「変えられる人」のことだ。 「変えられる人」には7つの要件がある。 前回は7つのうち2つをピックアップしたので、今回は残りの5つもご紹介する。
「変えられる人」の条件は7つ。
1.利他精神
人が困っていることや不便を解決してあげたい。後の工程の仕事をやりやすくしてあげたいと考えられること。
2.観察力
利他精神をベースに、状況をつまびらかに観ること。そのためには効果的な質問力と、思い込みや色眼鏡無しに観る目(次項ノンバイアス思考)が必要。
3.ノンバイアス思考
「当たり前」という思い込みや、「こういうものだ」という色眼鏡を取り払って、そのもののありのままを観ることができる。
4.AND思考
課題一つひとつにのんびり手をつけていると他の問題や弊害を生む(トレードオフ)ことがある。あるくくりでセットにした課題を一発解決できるアイデアを考える姿勢が必要。
5.コネクト力
自分一人の考えや知恵でなく、多種多様な分野の専門家に接点を持ち、自分の中で統合させていく力
6.推論力
必要な切り口を他のケースから類推し、思考を強化できる能力。その発展形において、未来価値を予測する力にもつながる。
7.エネルギーマネジメント力
色々な人を巻き込み、一人ひとりのエネルギーとその集合体であるチームのエネルギーを最大化してことに当たる。
この7つの要件そのものもAND思考で、全てを視野において取り組める人でなくては、状況を変えたり、新しいものを生み出していくことはできない。
多くの企業で「イノベーション」が求められているが、そもそも「変えられる人材」を育てていく視点が必要であり、具体的な取り組みが必要である。
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。