管理職の方でただ部下を褒めればいいと思っている人がいる。わざとらしい褒めは全く意味がない。そんな管理職の人に意識してほしいことがある。
管理職研修などで、部下とのコミュニケーションに関する研修をしている際に、「はい、はい、分かってます。部下は褒めればいいんでしょう」という反応をする人が少なくない。
「演技でもいいから褒める」ことがいいことであると。
それは、褒めないよりいいのであるが、わざとらしい演技は、部下だってとっくに見抜いているわけで、実に滑稽な話である。
問題は、管理職であるあなたが、まずもって何を意識して部下を見ているか?何を意識して、職場内でのコミュニケーションを取ろうとしているか?である。
人は誰でも「うまくいっているコトを発見する」能力と、「問題のあるコトを発見する」能力の両方を持っているが、あなたは果たしてどちらの能力の方が秀でていると思っているだろうか。
どちらの能力の方が優れている人が、しあわせになれるのだろうか。
「褒めようとして褒める」などというわざとらしいことをする必要はない。
「うまくいっているコトを発見する」能力の方を磨き、その発見したことを、素直に口に出して伝えるだけでよいのだ。
上司の皆さんは、「褒める上司を演じる」のではなく、ぜひこの部分を意識していただきたい。
人事組織
2013.08.28
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。