世の中にある「折角なのに惜しい!」シリーズ、今回はダイレクトメール(DM)。ただでさえ迷惑がられやすいのに、処分に手間を掛けさせて、嫌がられては目も当てられない。
今年もクリスマス、そして歳末売り出しの季節がやってきた。この時期にさらに増えるのがセールス案内や請求書などのDM封書。
普段でも閉口するほどなのに、この時期には倍増するため、2~3日放っておくとテーブルの上がぐちゃぐちゃになってしまう。小生も意を決して片っぱしから開けては、要・不要を即決し、必要な書類でも本体以外は捨てるなど、なるべく量を減らすようにしている。
このときに往々にして困るのが、受け取る側のことを考えていないDMだ。用件と中身は千差万別だが、受け取る側に開けてもらって、快く読んで欲しいはずなのに、そうした配慮が足らないDMは少なくない。
まず論外なのは、糊を隅から隅まで貼ってあるために開けること自体にひと苦労する封書。たまにあるのだが、「開けて欲しくないんかい!」と言いたくなる。
封書を受取った側は、封筒もしくは中身の書類が用済みになれば当然、捨てる。しかし受取人の住所・名前など個人情報が印字されている部分をそのまま捨てるのは避けたい。例えば我が家では、"消しポン"を使って読めなくした上で、紙リサイクルに出すか、(リサイクルできない場合は)ゴミとして捨てるかする。
ところがこの宛名などの印字にも、配慮がある会社とそうでないところとの差はしっかりと出る。
住所と名前、そしてそれ以外の銀行口座などがばらばらに離れて印字されているために、消しポンを数回押さないと個人情報が隠せないDM類が意外と多いのだ。ちょっと変わったケースでは、宛名が妙に大きくしかも太字で印刷されていて、何度も「消しポン作業」を余儀なくされる。きちんと考えてくれている会社の場合、大判の消しポンなら1回で済む。
この差は、大量のDMに悩まされている家庭では意外と大きな違いだ。
最近は環境配慮がやかましく言われるため、DM発送主も印刷業界も少しずつ進歩しているようだ。
封筒には宛名を印字したシールを貼らずに、中身の書類の宛名部分が封筒の外側から見えるようになっている封筒が主流になりつつある。これだと宛名シールが不要となるため発送側のコストが減らせるだけでなく、受け取って処分する側も手間が省ける。意味のある進歩だと思う。
しかし中には感心できないケースもある。封筒自体を解体する際、紙以外がくっついたままではリサイクルに出せないので、宛名部分が透明ビニールになっている封筒はいちいちビニール部分を引きはがさなくてはならない。ところがこれが難しい封筒が少なくない。安物のせいか透明ビニールがすぐ裂けてしまい、何度もやり直しを強いられ、結局大きく破り捨てることもしばしばだ。
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
世界的戦略ファームのノウハウ×事業会社での事業開発実務×身銭での投資・起業経験=実践的な創業の知見を誇ります。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社。https://www.pathfinders.co.jp/ 事業開発・事業戦略策定にフォーカスし、ハンズオンで提供するスタイルです。最近ではSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の一つを支援。現在、AIによるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。 ✅弊社は中小企業向け経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
