登録は簡単。しかし退会しようとすると、これが困難極まりない。体験で知る有名サービスの知られざる実態と、そこから推察される背景。
誰もが知っている有名な共通ポイントサービスでの体験談。小生はある事情から、以前から会員となっていたこのポイントサービス(仮に「○ポイント」と呼びましょう)には何となく親近感を持っていた。
しかしながら多忙で主たるサービス(一種のレンタル)を利用する時間がずっとないこと、登録してあった近所の2店からの販促メールと本部からの販促メールでほぼ毎週3通のメールが来ることにいい加減嫌気がさしてきたこと、貯まったポイントを使う当て(と知識)がないことなどを考慮して、カードの更新時期が来たのをきっかけに、会員を止めることにした。
カードに記載されていた窓口に電話して、退会を申し込み、こちら側でさらに何か手続きが必要かと問うと、オペレータのお姉さんは「お手続きはこれで完了です」と答えてくれた。当然、これで退会手続きは完了したものだと小生は考えた。
しかしその後も相変わらず販促メールは毎週3通届く。もちろん会員カードがないのでレンタルサービスは利用できない。
約2ケ月そういう状態が続いた後、当該サービスのウェブサイトを舐めるように読んでみても、自分がどういうステータスにあるのか、一体どうしたら退会できるかは記載されていない。しかしもしかすると、クレジット機能付きの会員カードの退会はクレジットカード会員からの退会に過ぎず、まだサービス会員としてのステータスは維持されているのかも知れないと思い当たった。
電話問い合わせ先も見つからない。そこでウェブサイト上の問い合わせフォーマットに記入して、どういうステータスにあるのか、退会したいがどうしたらいいのか、顧客データベースから完全に抹消して欲しいといった旨を伝えた。
2~3日してメール回答が来たが、どうもこちらの意図を汲んでもらえずに、ピントのずれた回答と、「あとはFAQをご覧ください」という内容だった。
結論から言うと、こんなやり取りを数回繰り返した。その度に回答担当者の名前は違っていた。
2ケ月ほどやり取りが続いて、ようやくサービス会社側から「本当に退会したいのですね。なぜ最初からそう言っていただけなかったのでしょうか(何度も書きましたけど…)」「貯まっているポイントは無効になりますよ、本当にいいんですね」という趣旨の、少々つっけんどんなメール回答が来た。
ポイントは無効になって構わないから早急に退会したいなどという要請をする人間はよほど例外的なのだろうか。
業務改革
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。「新規事業の開発・推進」「既存事業の改革」「業務改革」の3つを主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/ 弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashimban/ 代表・日沖の最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/